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2024年 新年のご挨拶

新年のご挨拶

新年おめでとうございます。

会員社をはじめとする皆様におかれましては、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、日頃から温かいご支援とご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。

「令和6年能登半島地震」「羽田空港航空機衝突事故」と、2024年は波乱の幕開けになりました。被災された方々とそのご家族の皆さまなどには心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

昨年のWBCで日本を世界一に導いた栗山茂樹前監督がファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に経営哲学や人生論、リーダー論についてインタビューしたNHKBS「栗山英樹 ザ・トップインタビュー」(1月4日放送)が放映されました。その中で最も驚いたのは、「服を変え、常識を変え、世界を変える」を標榜し、1984年6月、広島市中区に「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(ユニクロ1号店)をオープンしてから現在、世界で約3500店舗、過去最高約2.7兆円の売上高、ZARA、H&Mに次ぐ世界第3位にありながら、経営者として過去を振り返ると「本当は連戦連敗」という言葉が柳井会長から出てきたことでした。それぐらい現実を厳しく見たり、「自分を知る」ことができれば、結果的に上手くいくということです。世界一になるためには、戦略もさることながら「世界一になる覚悟」、「心の底からなりたいと思った瞬間、やることが見えてくる」「『一番になりたい』その総和が世界一」、と経営者の心構えというかビジョン、ミッションの必要性を語るとともに、将来のためのトレーニングを怠ることなく、みんなの協力を得るべく、能力の適材適所を見極めて育てることによって全員がリーダーとなることを強調しています。これこそまさにインターナルブランディングに他なりません。
同時に、師と仰ぐ元西鉄ライオンズの名将、三原脩監督のいわゆる「三原マジック」や「奇策」について、栗山茂樹前監督がそれは確率の高い根拠を重視した野球と喝破したように、アントレプレナーシップやリーダーシップも経営戦略やマーケティング、知財戦略などの「定石」やセオリーと結びつくことによって「生きてくる」と思われます。

本年、一般社団法人ブランド戦略経営研究所(BSMI)は13年目、前身のブランド戦略研究会を含めると23年目を迎える事ができました。

当研究所は、昨年5月に第13期(2023年度)の年間事業テーマを「“危機”からの再生とサステナビリティを可能にするブランド・イノベーションの具体的な課題」と定め、“ブランド戦略経営”に関する異業種交流と切磋琢磨、ネットワークづくりを通して、アフターコロナのNew Normal時代を読み解き、切り開き、次代に備えるための新たな知見を得ることを課題として掲げました。そして6月14日には東京第22回フォーラムを「流通におけるDX &OMOの最新動向とメーカーの課題:日米比較を通じて」、11月17日には大阪第8回フォーラム・公開セミナーを「ポスト・コロナ時代の関西ものづくり:ファミリービジネスによる旺盛な事業展開とBCM(事業承継)」というテーマでそれぞれ開催いたしました。さらに本年3月8日には東京第23回フォーラムを「新鋭グローバルベンチャーの事業展開とブランド戦略経営」というテーマで開催する予定です。

部会研究会としては、東京/大阪合同専門部会を4月(「買い物体験の共創に向けたDXの推進」)、5月(「マーケティングにおけるリアルの価値 - 新しい小売ビジネスモデルへの挑戦」)、7月(「竹循環型社会をめざすテオリのブランド戦略」)、10月(「ダイレクトマーケティング2023-レスポンスとブランディングの融合〜大手食品メーカー、大手アパレルの事例から」)、12月(「仮想空間、生成AIと知的財産・商標権」)、と4回開催しました。本年は1月と3月に開催いたします。

専門部会についてはインターナルブランディング部会、知的財産部会という2つの専門部会研究会を一昨年起ち上げましたが、今年度は本年2月および3月にそれぞれ「ファンケルの理念浸透、社員の学ぶ環境づくり―ファンケル大学とは」、「知財界でのブランディングの認識や取組」というテーマ(いずれも仮題)で開催予定です。

今年度は大阪事務局の企画運営・奮闘により2023年9月8~9日、大阪にて過去最高の21名が参加して合宿研究会を「関係性の質を高めるブランドづくり」というテーマで開催しました。木村石鹸工業株式会社および会員社であるていねい通販(株式会社生活総合サービス)を訪問し、木村祥一郎さま(代表取締役)、坂 拓也さま(カスタマーサービス部)および堀 翔太郎さま(ブランド企画部)の3名からご講演をいただきました。翌日は当研究所廣浦康勝専務理事(ハウス食品グループ本社株式会社専務取締役)からの話題提供によるワークショップを行いました。なんば、道頓堀や千日前・法善寺界隈の“コテコテの”大阪文化に浸りながら親睦と交流を図ることができた二日間でした。

他には一般社団法人 日本知的財産協会や日本食品・バイオ知的財産権センター(JAFBIC)、日本マーケティング学会地域創生マーケティング研究会、日本ダイレクトマーケティング学会、D2Cエキスパート協会(新設)などとの提携も進めてきました。

本年も当研究所設立の原点に立ち返り、会員にさらに一層寄り添い、そのご期待やご要望に応えていくことをミッションにしながら、コロナ禍やウクライナ・ガザ紛争など「“危機”からの再生とサステナビリティを可能にするブランド・トランスフォーメーション(BX)」を年間テーマに設定し、「ブランド戦略経営」に関する調査研究・教育研修・普及活動の拡充と事務局体制の再構築を通じた今後の持続的な発展を会員の皆様とともに進めてまいります。

年頭にあたって会員社をはじめ多くの皆様の今後益々のご清栄とご発展を心よりお祈りいたします。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2024年 元旦

一般社団法人 ブランド戦略経営研究所 理事長
関西大学名誉教授 陶山 計介

2024/01/09

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