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最新情報
9/8(金)9/9(土)2023年度東阪合同夏季合宿研究会in大阪開催の報告
台風の接近・上陸に伴う交通麻痺が心配される中、20名前後のご参加をいただき、
成功裡に夏季合宿研究会を開催することができました。
テーマは「関係性の質を高めるブランドづくり」。
以前より当所のブランド対談や研究会で発表いただいている木村石鹸工業様、
当所会員でもあり研究会での発表もいただいている ていねい通販(株)生活総合サービス様を訪問、
翌日は研究会を開催、全体を通して、革新的な組織運営やブランドづくりの考え方とその具体例に
触れながらブランド戦略や知財戦略に関する意見交換を行うことができ、
今後のBSMIの活動やネットワーク展開に関する議論へと進めることができました。
これも快く訪問を受け容れていただきた木村石鹸様、ていねい通販(株)生活総合サービス様、
講演いただいた広浦専務理事をはじめとする皆様のご協力のおかげです。この場を借りて、
あらためて御礼申し上げます。
【木村石鹸工業株式会社】
大量生産可能な「中和法」に対して、職人手作業の「釜焚き」による石鹸の製造工場、技術・開発部を訪問した後に、木村石鹸の「正直さ」への共感を武器とした経営方針、さらに「自分の仕事の価値」を考え、提案し、主体的な社員の働きを促すフラット型組織に向けた取組みに関する非常に刺激的なお話を伺いました。
従来のヒエラルキー型の組織、役割や能力による評価と対照させて、人の価値(=人的資本)に焦点を当てた木村石鹸流の主体的な組織運営や経営の一端を伺い知るとともに、その経営姿勢に「共感」して集まる若い世代の社員が笑顔で活躍している現場を目の当たりにして多くの関心を覚えながら、限られた時間の中で活発な質問や意見交換がなされました。
【ていねい通販(株式会社生活総合サービス)】
お客様一人ひとりに徹底的に向き合い、最大限の個別対応を行うために磨かれてきた一つひとつのサービスやCRM施策の経緯や現状について伺いました。心を込めたサービスのために、まずは社員一人ひとりの心が満たされること。これが周囲の家族や友人、取引先、そしてお客様を大切にする「やさしさの連鎖」となり、インナーからアウターへと広がるブランド作りの根幹を支えます。
オフィス視察では、コールセンターとは思えない仕切りのない空間と明るい会話が広がり、その一角にある個別配送の対応スペースには、ポスト配送やロゴ無し配送、ラッピングなど考え抜かれた心配りを形にする環境と裏方の配慮に触れて、参加者一同は感嘆の声を上げながら、質問や意見が多く寄せられました。
【研究会】
初日の視察を踏まえた上で、今回テーマやBSMI運営に関する議論を深めるため、当研究所専務理事でありハウス食品グループ本社株式会社専務取締役の広浦さまより講演いただきました。「アフターコロナの食品業界と経営課題」において今後注視や対策が必要な3つの環境与件として、①コロナ禍を経たライフスタイルの変化、②地政学的リスク、人権問題の高まり、③資材、エネルギー等の高騰に関して、ハウス食品の具体事例と共に、お話をいただきました。
その後、今回の視察内容も踏まえた上で、BSMIの運営や知財戦略、活動ポイントについて意見交換を行いました。事業スキームや調達、地政学的リスクの見直しといったグローバル環境への対応と共に、社員や顧客との「関係性の質」高めるインナーの環境変革も促すために、各企業キーマンとのコミュニケーションや、D2Cエキスパート協会、感覚マーケティング実践研究会等とのネットワークや協働を推し進めることを確認しました。
【おまけ】
なんばのユニークな道頓堀ホテルと懇親会、法善寺横丁町の水掛不動など
“コテコテの”大阪文化に浸りながら親睦と交流を図ることができ、
とても有意義な二日間でした。
2023/09/13 |