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2016年9月 淡路島研修合宿の報告
2016年9月2~3日の二日間、ブランド戦略経営研究所では淡路島研修合宿を開催しました。 2日には当研究所の会員でもあるプライミクス株式会社や兵庫県立大学淡路景観園芸学校の視察や古市社長、大藪先生にご講演いただき、ブランディングについて考えていく上で大いに参考になりました。また翌3日には大塚国際美術館や渦の道も見学しました。
年に一度の合宿ですが、今回は好天にも恵まれ日常を忘れての一大イベントでした。素晴らしい時間と経験を共有することで英気を養うだけでなく次のステップにつながる何かを得ることができました
【PRIMIX訪問・古市社長のご講演について】
1927年創業のプライミクス株式会社は、液体、粉粒体の乳化、分散、混練、微粒化機器の製造、販売とシステムエンジニアリングを事業内容とする従業員209名の会社です。
高付加価値製品を創出する企業に対して顧客満足を最優先に考え、攪拌に関する問題を解決できる「誠実で探究心あふれるベストパートナー」をめざすというビジョンをかかげながら、プライミクスブランドの成長をはかっておられます。
2015年8月に本社機能、国内製造拠点、研究所機能を兵庫県淡路市夢舞台に集約するなかで、同社は淡路島ブランドのフラッグシップとしての存在感を発揮しておられます。
2004年にブランドコンセプトを確立されてからわずか10年余りで精緻なミッションステートメントやブランドブックまで完成されていることには視察した一同も大きな感動を覚えました。ブランド戦略は「知る」「磨く」「語る」からなりますが、いずれをとっても第一級のレベルに達しています。
ハードバリューをソフトバリューやシステムバリューと結びつけながらPRIMIXブランドを磨き上げることが求められていますが、古市社長にはPRIMIXブランドの素晴らしい“伝道者”としての活躍が期待されます。
【淡路景観園芸学校の視察と大藪先生のご講演について】
「景観園芸」の教育研究機関として1999年4月に開校した兵庫県立淡路景観園芸学校では、「自然との共生」をめざす「まちづくり」「環境づくり」そして「県土づくり」「国土づくり」につながる実践的教育すなわちフィールドワークを行っておられます。豊かな歴史と文化に恵まれ、世界に開かれた公園づくりを進めている淡路島と一体となった自然豊かな美しいキャンパスを案内していただきました。
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科 景観植物資源部門造園樹木研究室 准教授の大藪崇司先生からは、同大学院の成り立ちや現況、エコビジネスをめぐる課題などについて素晴らしいお話しをいただきました。日常生活で自然そのものと向き合うことの少ない参加者ということもあり、大きなインパクトを受けました。
「自然と調和するまちづくり、地域づくり」を園芸や資源循環、環境の立場からいろいろと取り組んでいくことの重要性を皆再認識しました。エコビジネスの可能性や方向性、緑や環境の効果の「見える化」についての課題も明らかになってきました。
滝本孝一会員(同大学院院生、ランドーアソシエイツ特別顧問)からもビジネスと環境とのバランスや自然の恵みに対する自覚をふまえたグローバルなミッションなどの提言をいただきました。今回の視察をアテンドいただいた滝本会員にはお礼申し上げます。
2016/10/11 |