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【開催レポート】2013年3月 定例研究会

当社のブランディング活動
~シナジーマーケティングの場合~

今回の2013年3月度(通算70回)定例研究会では、谷井等 シナジーマーケティング株式会社代表取締役社長 兼CEOから「当社のブランディング活動~シナジーマーケティングの場合~」についてお話しをいただきました。

シナジーマーケティング株式会社は1997年に無料メーリングリストを提供するデジタルネットワークサービス(DNS)として設立されました。

2005年にはCRM(顧客関係管理)システムの提供を開始し、2009年CRMパッケージのソリューション別 CRMライセンスの売上高シェアNo.1を獲得しています。その中核業務は消費者行動予測技術を用いたクラウドサービスの提供で、企業のマーケティングを支援する「コミュニケーションエンジニアリング企業」です 同社は谷井社長をトップにブランディング・プロジェクトチームを設置し、まず自社のブランド・アイデンティティを徹底的に見つめ直されました。

その中で、顧客にいかなる価値を、どのような形で、どのような意識で、誰が提供するかを整理し、その上で外部からクリエイティブディレクターを招聘し、新しいコーポレートステートメントをクレドブックにまとめたり、オフィスもリニューアルするなど外見を整える活動を重ねてこられました。

ブランディングとは、外見と中身の一致、コンテンツ、媒体、デザインの調和であるという谷井社長のブランディングのこのような考え方は、B to Bブランディングやそのコミュニケーションに対する深い洞察にもとづいており、非常に示唆深いものです。

「101点のサービス」というサービスポリシーに見られる、お客様の期待するレベルを、1点、越えるようとする姿勢と気遣い、心配り、思いやりといった、「人間として、人の役に立ちたい」というセンサーを立てて、お客様が驚き、喜びと感じられる人達が集まっている会社でありたいというお話しも深い感銘を与えました。

谷井 等氏
シナジーマーケティング株式会社 代表取締役社長 兼 CEO

Profile:神戸大学経営学部卒業。2005年CRMシステムの提供を開始しシェアNo.1に導く。2007年ヘラクレスに上場。2010年米国セールスフォース・ドットコム社との提携を推進。現在、消費者行動予測技術を用いたクラウドサービスの提供で、企業のマーケティングを支援する「コミュニケーションエンジニアリング企業」としての同社を率いる。
◇質疑応答

講師の発表をふまえ、外部の評価も重要ではないかという質問に対しては、企業イメージを取り入れるために、定期的に約300~400の顧客に対してイメージや満足度に関する調査を行なっているというということでした。

また同社の強みとしての革新性については、顧客データを定量的に明らかにし、どのように伝えるべきかの手段も明確にできることがその源泉になっているそうです。

また、「101点のサービス」の1点にこだわる理由は顧客に安定したサービスと期待以上の満足を提供することが重要であること、インナーブランディングを成功させるための条件は、情緒的な共感と行動のメリットであるが、何よりも社長が本気であることを示すことが重要であることなどが谷井社長から話されました。他にはブランドを示す新しいロゴの開発、インバウンドマーケティングの有効性などに関する意見も出されるなど時間を延長して活発な質疑応答がなされました。

2013/03/22

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