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2021年10月度 大阪第7回フォーラム

健康経営とインターナルブランディング:
『ヒト』力によるビジネス課題と社会課題の実現

※このセミナーは終了しました。

「一般社団法人 ブランド戦略経営研究所」では、関西大学 経済・政治研究所(「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」)の後援を得て大阪第7回フォーラムを10月25日(月)に開催します。テーマは「健康経営とインターナルブランディング:『ヒト』力によるビジネス課題と社会課題の実現」です。

関西大学 経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」は、ポスト・コロナ時代の関西ものづくりファミリービジネス(FB)によるBCM(事業継続マネジメント・事業承継)と東アジア戦略を研究テーマとする研究班で、主幹は亀井克之 社会安全学部教授です。

労働人口減少や社会保障費の拡大を背景に、従業員の健康保持・増進に向けた健康投資を目的に健康経営の推進が提唱されてきました。従業員の活力向上や生産性の向上など組織の活性化をもたらし、業績向上や組織としての価値向上へ繋がることが期待されています(経済産業省『健康経営の推進について』2020年9月)。教育機会の設定、ワークエンゲージメントなどの基準に基づいて健康経営銘柄の選定や健康経営優良法人の認定という優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度も導入されています。

また日本経済新聞グループが推進している日経「Smart Workプロジェクト」も、企業の持続的発展には最も重要な経営資源である従業員の能力を最大限に活用することが必須であるという観点からこの問題を取り上げています。Smart Workとは、多様で柔軟な働き方の実現 等により人材を最大限活用するとともに、イノベーションを生み、新たな市場を開拓し続ける好循環を作り、生産性など組織のパフォーマンスを最大化させることを目指す経営戦略です。

ブランド戦略との関連でそうした課題を取り上げてきたのが欧米を中心に展開されてきたインターナルブランディングないしブランド・コミュニティの取組です。当研究所が企画協力した陶山計介・伊藤佳代著『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(中央経済社、2021年8月刊)では、「未曾有の社会の変化、価値観も変容して行く中、社員や経営者は互いに、そして社会に対してどう行動すべきか。ブランドは「ヒト(人材)」に自信や誇りを与え躍動させる。インターナルブランディングによって企業の優れたビジョン、ミッション、バリューの体現者、“Living Brand”が誕生する。本書では、企業内外に多くのファンやサポーターをもち外部環境とも共生する強力なブランド・コミュニティの構築を取り上げる。」と述べています。

今日の新型コロナ感染症(COVID19)のパンデミックによる、社会意識変化や就業環境の変化がみられる中、一層注目される「健康経営」について、ブランド戦略経営の観点から光を当てようとするのが、今回のフォーラムです。テーマを「健康経営とインターナルブランディング:『ヒト』力によるビジネス課題と社会課題の実現」として、新型コロナウイルス感染症の危機から脱却するため、一方で、安心・安全をふまえた健康経営やビジネス・イノベーション、他方で、SDGsやESGといった社会的課題を実現する道を模索したいと考えております。

上記の問題意識のもと、この分野の最先端で精力的に活躍しておられる三人の講師をお招きしました。

最初の講師は、健康経営、ブランド論、マーケティング、消費者行動論、文化心理学、知識経営論、行動経済学がご専門の一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻、DBAプログラムディレクターの阿久津聡教授です。阿久津講師は、職場における動機づけの健康への影響についてのメカニズムを経営学、文化心理学、神経科学など包括的な分析枠組みで解明し、実社会に還元する実装に取り組んでおられます。企業ブランディングだけでなく、広く経営学や心理学などを含めた健康経営ブランディングの最新の理論や実践をめぐる動向、「企業理念を浸透させてエンゲージメントを高め、企業ブランドの価値を向上させるためには、従業員に企業理念(MVV)や『その会社らしさ』に共感してもらうか」が鍵になること、などについてお話しいただければと考えております。

お二人目は、Global Mobility Service株式会社の中島徳至代表取締役社長です。GMSは、2013年11月設立ながら社員数は270名を超え、フィリピンやカンボジアなどASEAN諸国を中心に「金融包摂型FinTechサービス」を展開、2020年11月「NEXTユニコーン調査」による企業価値は495億円と推計されています。中島講師にはGMSの現況、設立の経緯や想い、「モビリティサービスの提供を通じ、多くの人を幸せにする」という経営理念のもとGMSというブランドを従業員と共に全社一丸となって体現していく(“Living Brand”)インターナルブランディングの取り組みとそれが従業員の満足やモチベーションアップ、パフォーマンスの向上など経営成果にも繋がっていることについてお話しいただければと考えております。

三人目の講師は、社会保険労務士法人ソーケム代表社員の伊藤佳代特定社会保険労務士です。伊藤講師は、中小企業から中堅企業まで人事制度の設計・構築・運用・労務管理の相談、セミナー講師、就業規則、賃金制度の導入など、業種を問わず多数の実績をふまえて近著『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(共著、中央経済社)を上梓されました。AIやIoTなど今日における先進テクノロジーの急速な発展にともなうDX、CXとビジネスプロセスの改革に関連して、インターナルブランディングによる“Living Brand”(ブランドの体現)の実現という考え方や従業員の選抜、採用、人事評価、人材開発、報酬やリーダーシップ、モチベーション、働き方改革、テレワークなど人的資源管理をめぐる具体的な課題を掘り下げて論じていただきます。

冒頭、陶山理事長からの解題提起を受け、阿久津、中島、伊藤の3人の講師にご講演いただき、その後、陶山理事長のコーディネーターによるパネルディスカッションを行います。

ピンチはチャンス。新型コロナウイルス感染症に立ち向かい、今日の危機的状況から脱却する道を模索しようとしている経営者の皆さん、健康や安全を意識し、従業員に寄り添う新しい経営や人事管理を考えている皆さん、DXとSDGsなどの社会課題の実現に向けたビジネスプロセスのイノベーションとブランド戦略、スタートアップ企業の成功の秘密やマネジメントに関心をお持ちの皆さん、奮ってご参加賜りたくここにご案内申し上げます。

なお、今回の大阪第7回フォーラムは、COVID-19感染防止のため原則としてオンライン(ZOOM)開催をメインにしますが、会場(関西大学 梅田キャンパス)開催とのハイブリッド開催とします。会場については以下の対策のもとで開催します。

①受講者数を会場定員の50%以下とし、ソーシャル・ディスタンスの確保を前提とした座席配置と致します。
②会場内換気の徹底とアルコール消毒液の配置をします。
③飛沫拡散対策として講師及び受付係員は体調管理の上、マスクを装着致します。
④受講者の皆さまにはマスクの着用と手指の消毒を義務付けさせていただきます。なお健康に不安のある方には参加をご遠慮いただく場合があります。
⑤懇親会は開催いたしません。

開催日時
2021年10月25日(月)16:00~19:00
フォーラム参加費:
(社)ブランド戦略研究所 正会員(企業・団体、個人)および準会員(企業・団体):無料
同非会員(当研究所の企業・団体正会員のご紹介が有る方):無料
非会員(紹介者なし)フォーラム参加費:4,000円
関西大学経済・政治研究所所員及び同関係者:無料
会場
関西大学 梅田キャンパス7階701
〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-5
http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/

 

15:30~受付
16:00 開始
司会:松下 正 当研究所理事、事務局次長(弁理士、古谷国際特許事務所)
16:00~16:10
主催者オープニングスピーチ

陶山 計介
当研究所理事長

Profile:一般社団法人ブランド戦略研究所理事長。関西大学商学部教授。京都大学博士(経済学)。『ブランド・エクイティ戦略』(共訳著、ダイヤモンド社)、『日本型ブランド優位戦略』(共著、ダイヤモンド社)、『よくわかる現代マーケティング』(共編著、ミネルヴァ書房)『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(共著、中央経済社)などブランド・マーケティング研究の第一人者。日本商業学会元会長。
16:10~17:00
基調講演「健康経営ブランディングの現状と課題」

阿久津 聡氏
一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授、DBAプログラムディレクター

Profile: 一橋大学商学部卒。同大学大学院商学研究科修士課程修了(商学修士)。一橋大学商学部専任講師、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授などを経て、現職。 日本マーケティング学会副会長。株式会社アダストリアやWorkWay株式会社などで社外取締役を務める一方、企業ブランディングによって持続的に業績を向上させる経営のあり方を研究している。特に、企業ブランドが象徴する経営理念によって従業員の健康まで実現する「健康経営ブランディング」を提唱している。

主な著書に『ブランド戦略シナリオ』(2002)、『職場ではぐくむレジリエンス』(2019)、訳書『ストーリーの力で伝えるブランド』(2019)、『ブランド論』(2014) がある。直近では、職場での感情の精神・健康への影響を研究している。経営学的視点から企業という文脈で社員のやりがいや誇りとの関係性を遺伝子発現から検証した世界初の研究Work, meaning, and gene regulation (2016, Kitayama et al eds.) がPsychoneuroendocrinologyに掲載された。その他海外学術誌を中心に論文・寄稿多数。
17:00~17:40
第2講「FinTechイノベーションにより新たな社会を創造する、グローバル事業開発の実践」

中島 徳至氏
Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長

Profile: これまで3社を起業したシリアルアントレプレナー。2社目をフィリピンにて起業し事業展開する中で、多くの人々が与信審査に通過できず車の購入や利用ができないという現実を目の当たりにし、2013年、金融包摂型FinTechサービスを展開するGlobal Mobility Service㈱を設立。金融・モビリティ・貧困層を繋ぐことで利用者の生活が豊かになるFinTechモデルをASEAN諸国や日本で展開している。

2018年経産省J-Startup企業認定。日経ビジネス「世界を動かす日本人50」、Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング BEST10」にて2019、2020、2021年に3年連続選出、2019年度「中小企業庁長官賞」、直近1年間で「経済産業大臣賞」3度受賞など。
17:40~18:10
第3講「”Living Brand”(ブランド体現)とインターナル・ブランディング」

伊藤 佳代氏
社会保険労務士法人ソーケム代表社員 特定社会保険労務士

Profile: 東京都生まれ。1994年立命館大学国際関係部卒業。在学中ブリティッシュ・コロンビア大学留学。2002年社会保険労務士登録。2012年関西大学大学院商学研究科博士前期課程単位取得。修士(商学)。大手印刷会社、会計事務所等を経て2003年社会保険労務士法人ソーケム、2017年同法人の代表社員就任。

日本流通学会会員。日本マーケティング学会会員。関西大学商学部ゲストスピーカー。近著『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(中央経済社)。その他、中小企業から中堅企業まで業種を問わず、人事制度の構築、就業規則、労務相談、セミナー講師等の実績を持つ。
18:10~18:15
休憩/セッティング (5分)
18:15~18:55
パネルディスカッション・Q&A (40分)

パネリスト:
中島 徳至氏(Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長)
伊藤 佳代氏(社会保険労務士法人ソーケム代表社員/特定社会保険労務士)
コーディネーター:陶山 計介(当研究所理事長)
18:55~19:00
主催者閉会の挨拶
松下 正 当研究所理事、事務局次長(弁理士、古谷国際特許事務所)
会場:関西大学 梅田キャンパス7階701
〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-5
http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/
2021/09/30

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