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終了したフォーラム&セミナー
2022年11月度 東京第21回フォーラム
グローバル化、リーダーシップ、理念」
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「一般社団法人 ブランド戦略経営研究所」では、関西大学との共催および関西大学東京経済人倶楽部の後援で「東京第21回フォーラム」(「第8回 関西大学丸の内ゼミナール」)を2022年11月1日(火)に開催します。今回のフォーラムのテーマは「ダイバーシティ&インクルージョンを通じたブランド価値向上:グローバル化、リーダーシップ、理念」です。
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)では、人間、地球及び繁栄のための行動計画、開発目標として、2030年を期限とする包括的な17の目標と169のターゲットが設定されていますが、生物多様性、自然や文化の多様性、ジェンダー平等、ヒトや国の不平等の解消、働きがいなど「だれ一人取り残さない」という持続可能でダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)のある社会の実現が重要なキーワードのひとつになっています。
日本経済団体連合会は、2 0 1 7 年5月 、「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて」と題する提言をまとめました。Society5.0(超スマート社会)の到来など経済社会が大きく変化するとともに、人口減少が進む中で、企業の組織活性化、イノベーションの促進、競争力の向上のためには、女性の活躍推進、働き方改革、年齢を問わない人材の活用、高度外国人材の受け入れ促進、バリアフリー社会の実現、LGBTQ(性的マイノリティ)への対応などあらゆる人材を組織に迎え入れる「ダイバーシティ」、全ての従業員が自己実現に向けて精力的に働くことのできる環境を生み、従業員一人ひとりのQOLを高めるためには「インクルージョン」が求められるというのです(https://www.keidanren.or.jp/policy/2017/039_honbun.pdf)。
このダイバーシティ経営について経済産業省は、「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」、組織内の個々の人材がその特性を活かし、生き生きと働くことのできる環境を整えることによって、自由な発想が生まれ、生産性を向上し、自社の競争力強化につながる、といった一連の流れを生み出しうる経営を推奨しています。そしてそれは“ダイバーシティ2.0”として引き継がれています(https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/)。
こうした動きは、同じく経済産業省が中心となって進めている「人的資本経営」、すなわち、ESG(環境・社会・企業統治)投資に向けたビジネスモデルや経営戦略において経営資源とくに人材に注目しながら、多様な個人が活躍する人材ポートフォリオの構築、日本経済新聞グループが推進している、企業の持続的発展には最も重要な経営資源である従業員の能力を最大限に活用することが必須であるという「Smart Workプロジェクト」とも軌を一にするものです。
ただそうした「ダイバーシティ&インクルージョン」が企業の競争力やブランド価値向上にどのようにつながるのか、その具体的な方法やプロセスは十分明確になっているとはいえません。当研究所では、2021年10月に「健康経営とインターナルブランディング:『ヒト』力によるビジネス課題と社会課題の実現」と題するフォーラムを開催し、労働人口減少や社会保障費の拡大を背景に、従業員の健康保持・増進に向けた健康投資を目的に健康経営の推進をどうはかるか、社員・経営者は互いに、そして社会に対してどう行動すべきか、について議論してきました。また同年8月には、当研究所が企画協力して刊行した陶山計介・伊藤佳代著『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(中央経済社)で、ブランド戦略経営の最も有力な資源は「ヒト(人材)」であるという観点から、“Living Brand”、すべての構成員が自社のブランドを体現して消費者や地域・社会の課題に応えていくインターナルブランディングを提唱しました。
「SDGs・ESG時代の企業経営とパーパスブランディング」シリーズの第一弾である「SDGs時代の企業経営とパーパスブランディング」は、本年6月20日に開催されました(詳細は当研究所HP をご覧下さい)。 今回のフォーラムはその第二弾で、女性、若者や高齢者、LGBT、外国人、障がい者等、あらゆる人材を組織に迎え入れる「ダイバーシティ」と、あらゆる人材がその能力を最大限発揮でき、やりがいを感じられるようにする「インクルージョン」が、企業の組織活性化やイノベーションの促進、ブランド戦略経営や持続的競争優位の構築といかに関連するかなどについて考えていきたいと思います。
このようなテーマのもと、冒頭、SDGsや国際交流の面で先進的な成果をあげてきた関西大学の取り組みを交えながら、関西大学副学長/国際部長の藤田髙夫氏からの開会の挨拶、次に陶山理事長からのフォーラムの解題提起を受け、この分野の最先端で精力的に活躍しておられる三人の講師より報告をいただきます。
最初の講師は、一般社団法人Transcend-Learning 理事兼事務局長/元関西大学国際事務局国際教育グループ 留学生就職支援コンソーシアムSUCCESSチーフコーディネーターの吉田 圭輔氏です。「以心伝心」「阿吽の呼吸」という言葉と文化に象徴されるようにダイバーシティを苦手とする日本。一方で、世界が保持している多様性こそ、第4次産業革命・現代の企業価値創造と言われています。吉田講師からは、日本は世界の学生に今どう映っているのか。多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、日本でのイノベーションを生み出し、価値創造につなげていった事例とそのプロセスを紹介し、江戸時代から受け継がれる日本にしかできないSDGsの重要性を、ダイバーシティの観点からひも解いていただきます。
お二人目は、Executive Coach & Guide代表/前GSK(グラクソ・スミスクライン)コンシューマーヘルスケア社長/元ケロッグ・ジャパン社長の宮原 伸生氏です。宮原講師には、グローバル企業における長年の経験をもとに、パーパスやビジョンを世界中に浸透させながら変革を進める姿、グローバルマーケティングの実際的な運営、ダイバーシティの推進、リーダー育成の仕方などを紹介しながら、そこから見えてくる日本人リーダーの課題、異文化コミュニケーション環境下における理念の役割、インターナルブランディングの重要性などについてお話しいただきます。
三人目は、株式会社ソーケム執行役員/社会保険労務士法人ソーケム代表社員/特定社会保険労務士の伊藤 佳代氏です。ブランド価値向上は企業規模に関わらず、企業の存続や競争力の強化には欠かせないものであり、価値の源泉である「ひと」をいかに活用していくのか、多様な人財をどう活かすのかが重要課題となります。伊藤講師には、ダイバーシティやインクルージョンを進めていくうえで企業内の人財とそれぞれの価値観を尊重しながら、優れた企業理念のもと、ブランド主導型人的資源管理(HRM)、その実装にはインターナルブランディングが必要であり、従業員がブランド体現“Living Brand”していくなかでブランド価値共創も可能となることについて問題提起していただきます。
その後、陶山理事長のコーディネーターのもと、藤田、吉田、宮原、伊藤の四氏によるパネルディスカッションを行います。
ダイバーシティ&インクルージョンを通じたブランド価値、共創価値の向上や人的資本経営をどう実現していけば良いか、日本企業のグローバル化、リーダーシップ、理念などについて詳しく知りたい方、広くSDGsやESGなどの社会課題や激変する経営環境下におけるブランド戦略経営に関心をお持ちの皆さん、奮ってご参加賜りたくここにご案内申し上げます。
なお今回の東京第21回フォーラムは、現時点では最小限の参加者による会場(関西大学東京センター)開催とオンラインZOOM開催を併用したハイブリッド開催を予定しております。会場開催は以下の対策のもとで行います。
①受講者数を50名程度(長机に1人掛け)とし、ソーシャル・ディスタンスの確保を前提とした座席配置と致します。
②会場内換気の徹底とアルコール消毒液の配置をします。
③飛沫拡散対策として講師及び受付係員は体調管理の上、マスクを装着致します。
⑤受講者の皆さまにはマスクの着用と手指の消毒を義務付けさせていただきます。なお健康に不安のある方には参加をご遠慮いただく場合があります。
⑥懇親会は開催いたしません。
オンライン(ZOOM)および会場(関西大学 東京センター)のいずれかご希望の参加方法をお選びの上、以下の「お申込みはこちら」からお申込みください。
*ご参加の方は2022年10月25日(火)までにお申込みください。
開催日時: 2022年11月1日(火) 14:30~受付、15:00 開始 |
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フォーラム参加費 (社)ブランド戦略経営研究所 正会員(企業・団体、個人)/準会員(企業・団体):無料 同非会員(当研究所の企業・団体正会員のご紹介が有る方):無料 非会員(紹介者なし)フォーラム参加費:4,000円 関西大学東京経済人倶楽部会員および関西大学校友:無料 |
会場:関西大学 東京センター 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 東京駅サピアタワー9階 http://www.kansai-u.ac.jp/tokyo/map.html 入館受付は東京駅サピアタワー3階オフィスロビー(フォーラム受付は同タワー9階) |
14:30~受付 |
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15:00 開始 司会:高木克典 当研究所理事、事務局長 マックス・コム株式会社代表取締役 |
15:00~15:10 開会のご挨拶(10分) 藤田髙夫氏 関西大学副学長/国際部長/文学部教授 |
15:10~15:25 主催者オープニングスピーチ(15分) ![]() 当研究所理事長 関西大学名誉教授 Profile:一般社団法人ブランド戦略経営研究所理事長。関西大学名誉教授。京都大学博士(経済学)。『ブランド・エクイティ戦略』(共訳著、ダイヤモンド社)、『日本型ブランド優位戦略』(共著、ダイヤモンド社)、『よくわかる現代マーケティング』(共編著、ミネルヴァ書房)『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(共著、中央経済社)、『地域創生マーケティング』(共編著)などブランド・マーケティング研究の第一人者。日本商業学会元会長。 |
15:25~16:05 第1講「SUCCESS-Osakaが取り組んだ留学生のキャリア形成支援」(仮題)(40分) ![]() 一般社団法人Transcend-Learning理事兼事務局長/元関西大学国際事務局国際教育グループ 留学生就職支援コンソーシアムSUCCESSチーフコーディネーター Profile:慶應義塾大学卒業。大手自動車メーカーの開発・設計を経て、東京大学発のベンチャー企業である株式会社トモノカイに入社。外国人留学生の支援の事業に従事。2017年からは関西大学において、文科省委託事業の外国人留学生就職促進プログラムの開発に努め、全国の大学の中で唯一の最高評価の獲得に貢献。各種メディアを巻き込む事業企画にも定評がある。現在、発足した留学生就職コンソーシアムSUCCESSの企画運営法人、一般社団法人Transcend-Learningの理事兼事務局長を務める傍ら、大阪観光局の留学生コンソーシアムの外国人留学生就労部門委員長としても活動に尽力。2022年には関西経済連合会主催の財界セミナー、ダイバーシティ分科会へ招待され、産学連携にも力を入れている。 |
16:05~16:45 第2講「グローバル企業における日本人経営者の課題」(40分) ![]() Executive Coach & Guide代表/前GSK(グラクソ・スミスクライン)コンシューマーヘルスケア社長/元ケロッグ・ジャパン社長 Profile:東京大学教養学科卒・UCLA経営大学院(MBA)。博報堂・マッキンゼー&カンパニーを経て、コカ・コーラ・Diageo-Moet-Hennessyで多くのブランドのマーケティングを統括。2003年より日本ケロッグ社長、市場拡大・サプライチェーンの改革などを推し進めた。2010年より、OTC薬品・オーラルケアの大手メーカーであるGSK(グラクソスミスクライン)コンシューマーヘルスケアにて、日本・韓国の社長を務める。在任中は多くのブランドの成長戦略・組織改革・アライアンスの推進など、企業価値の向上に尽力。2019年より、かねてより関心が高い「人」という課題について、ビジネスコーチとして人材育成のサポートを行いつつ、学習院大学にて講師として次の世代にビジネスの全体像とその魅力を伝えている。主著に『外資系で自分らしく働く人に一番大切なこと』(ダイヤモンド社)等。 |
16:45~17:25 第3講「価値共創とインターナルブランディング」(40分) ![]() 株式会社ソーケム執行役員/社会保険労務士法人ソーケム代表社員/特定社会保険労務士 Profile:立命館大学国際関係学部卒、在学中ブリティッシュコロンビア大学留学、関西大学大学院商学研究科博士課程前期課程修了。関西大学修士(商学)。2002年社会保険労務士登録。2006年特定社会保険労務士登録。2017年より社会保険労務士法人ソーケム代表社員就任、株式会社ソーケム執行役員。長崎県立大学経営学部非常勤講師(2021年)、関西大学政策創造学部非常勤講師(2021年)、同商学部ゲストスピーカー(2020~2021年)、日本マーケティング学会会員、日本流通学会会員、一般社団法人ブランド戦略経営研究所会員。主著に『インターナルブランディング:ブランド・コミュニティの構築』(共著、中央経済社、2021年)。「マーケティングにおけるインターナルブランディングの位相」(共著、『明治大学経営論集』第69巻第4号,2022年3月),「地域創生における『ヒト』ネットワークづくり:コト発信とステークホルダー間共創」(陶山計介・室 博・小菅謙一・羽藤雅彦・青谷実知代編著『地域創生と観光』(近刊)等がある。その他、中小企業から中堅企業まで業種を問わず、人事制度の構築、就業規則、労務相談、セミナー講師等の実績を持つ。 |
17:25~17:35 休憩/セッティング (10分) |
17:35~18:55 コーディネーター:陶山計介(当研究所理事長) |
18:55~19:00 閉会の挨拶 大津 武 関西大学東京経済人倶楽部運営委員 JLLモールマネジメント株式会社 取締役 会長 |
会場:関西大学 東京センター 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 東京駅サピアタワー9階 http://www.kansai-u.ac.jp/tokyo/map.html 入館受付は東京駅サピアタワー3階オフィスロビー (フォーラム受付は同タワー9階) |
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2022/09/16 |