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2023年11月度 大阪第8回フォーラム・公開セミナー

「ポスト・コロナ時代の関西ものづくり
ファミリービジネスによる旺盛な事業展開とBCM(事業承継)」

※終了しました。

一般社団法人 ブランド戦略経営研究所では、科学研究費 基盤(B) 21H00751「被災後の中小企業経営者の健康問題と事業継続に関する日仏比較研究」(代表:亀井克之・関西大学社会安全学部教授)ならびに関西大学経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」(主幹:同教授)との共催講演会として「大阪第8回フォーラム」および同研究班「公開セミナー」を2023年11月17日(金)に開催します。今回のフォーラム・公開セミナーのテーマは「ポスト・コロナ時代の関西ものづくりファミリービジネスによる旺盛な事業展開とBCM(事業承継)」です。

ポスト・コロナ時代。再開が期待される新たなグローバリゼーション。IoT、ビッグデータ、AI、ロボットなどをベースにしたイノベーションやDX(デジタルトランスフォーメーション)、CX(顧客体験)、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)をどのように構想してビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することが求められています。

2024年4月に施行される「働き方改革関連法」の施行で物流・運送業界におけるドライバー不足によって生じる「2024年問題」をはじめ建設、医療、食品、小売などの分野での慢性的な人材不足や自動化、無人化、非接触のニーズへの対応などが待ったなしの状況となっています。これに対して経産省では2019年以降、ロボットフレンドリー(ロボフレ)な環境の実現に向けた取組を推進しています。これはユーザー側の業務プロセスや施設環境をロボットが導入しやすい環境へと変革するというものです。現在、搬送・清掃・警備などの施設管理、惣菜盛付・弁当盛付・製品移載といった惣菜製造分野、店舗内における商品陳列、在庫管理、決済の自動化などの小売分野でロボットの実装が進められています。またユーザーのニーズに応じて、ロボットや関連機器を組み合わせた「ベストフィットソリューション」を提供することが求められています(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/robot/230929_robotfriendly.html)。

マーケティングの観点から見ると、ロボットだけでなく、ビッグデータ、AI・機械学習、スマートセンサー、AR、VRなど最先端のテクノロジーがFA(ファクトリー・オートメーション)、自動化、省力化などを飛躍的に進めると同時に、それを通じてどのような顧客価値、顧客体験の実現や企業内外における信頼性と共感にもとづく関係性の構築に繋がるかが課題です。そのことはP. Kotlerらの『マーケティング5.0:人間とテクノロジーの融合』(2021年)でも示されています。人々の生活、組織や社会にとって有益なテクノロジーの活用が期待されます。新しいテクノロジーの導入によってそうした関係性が揺らいだり負の関係性が生まれたりするとすれば、それは本末転倒にほかなりません。

もちろん人々の暮らしや生活は人と機械・ロボットとの関係性だけでなく、一義的には人と人との関係性、企業内外のステークホルダーの間の信頼性と共感にもとづく関係性に依存します。どのようなステークホルダー価値や関係性が構築されるのか、またカスタマージャーニーにおいて重要な位置を占める顧客体験や従業員体験を通じた満足感、イメージの向上やエンゲージメントの形成、新たな企業文化の創造がなされるのかを常に意識しておく必要があります。

今回のフォーラム・公開セミナーでは、関西の元気なものづくり企業が人とロボットや機械との関係性、人と人との関係性をどのように再構築しながら、新たな商品・サービスやブランドを創出しているのか、ファミリービジネスにおけるBCM(事業承継)をどのように乗り越えてきたのかをデジタルとアナログを統合していくという視点から考えるものです。

冒頭、開会の挨拶、陶山理事長からの解題提起を受け、次の二人の講師より元気なファミリービジネスの経営に関する報告をいただきます。

第1講の講師は、智頭電機株式会社 代表取締役社長の芦谷 直人(なおし)氏です。創業家の3代目として社長に就任してから始められた最先端の産業用ロボットを中心とした次世代ものづくり設備について、また人と機械の新しいものづくりの理念やお客様に対する具体的な設備・システムの提案、さらにファミリービジネスにおける経営やマネジメントに対する考え方やご苦労などについてお話しいただきます。

第2講の講師は、木村石鹸工業株式会社 代表取締役社長の木村 祥一郎氏です。木村石鹸は来年創業100年を迎える老舗石鹸メーカー。釜焚き製法による純石けん作りを守りながら、石けんを現代的にアレンジしたプロダクトを展開し、多くのファンを獲得しています。また、「合う人合わない人がいる商品です」「これは広告です」等、正直なメッセージ&広告でも多くの支持&共感を得ています。この講演では木村石鹸が目指す「愛される会社」への取り組みを紹介いただきます。

その後、陶山理事長のコーディネーターのもと、芦谷、木村の両氏に関西大学社会安全学部教授、日本リスクマネジメント学会理事長の亀井克之氏を加えた3名によるパネルディスカッションを行います。

事業承継で飛躍した大阪・関西の老舗企業の秘密を詳しく知りたい方、ポストコロナ下のロボットや関係性などを活用した生産や開発を考えておられる方、広くDXをはじめとする今日の経営環境下におけるブランド戦略経営に関心をお持ちの皆さん、奮ってご参加賜りたくここにご案内申し上げます。

なお今回の大阪第8回フォーラム・公開セミナーは、現時点では最小限の参加者による会場(関西大学梅田キャンパス)開催とオンラインZOOM開催を併用したハイブリッド開催を予定しております。会場開催は以下の対策のもとで行います。

①受講者数を40名程度とし、ソーシャル・ディスタンスを確保した座席配置と致します。
②会場内換気の徹底とアルコール消毒液の配置をします。
③飛沫拡散対策として受付係員は体調管理の上、マスクを装着致します。
⑤健康に不安のある方には参加をご遠慮いただく場合があります。

会場(関西大学 梅田キャンパス)およびオンライン(ZOOM)のいずれかご希望の参加方法をお選びの上、以下の「お申込みはこちら」からお申込みください。

*ご参加の方は2023年11月10日(金)までにお申込みください。

開催日時:2023年11月17日(金)
14:30~受付、15:00 開始
フォーラム・公開セミナー参加費:無料
会場:関西大学 梅田キャンパス 7階701
〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-5
http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/
懇親会:6,000円
※パパミラノ 阪急グランドビル店
〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル27F
http://www.dynac-japan.com/shop/papamilano/hankyu/
(当日受付にてお支払いください。領収書をご用意します)
14:30~受付
15:00 開始
司会:宮脇 一
当研究所理事、事務局次長 情報工房株式会社代表取締役
15:00~15:15
主催者開催挨拶(5分)

亀井 克之氏
科学研究費 基盤(B) 21H00751「被災後の中小企業経営者の健康問題と事業継続に関する日仏比較研究」代表、関西大学経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」主幹、社会安全学部教授、日本リスクマネジメント学会理事長)
Profile:仏エクス・マルセイユ第3大学DEA(経営学)、大阪市立大学博士(商学) 。近著『決断力にみるリスクマネジメント』(ミネルヴァ書房)、『フランス映画に学ぶリスクマネジメント ―人生の岐路と決断』(ミネルヴァ書房)『第2版 生活リスクマネジメントのデザイン』(法律文化社)、『フランス医療機関におけるアート ―アートとリスク感性』(関西大学出版部)、“Salon, unique champagne”, Gacon et al. Aesthetics of wine, Glenat
15:05~15:15
解題(10分)

陶山 計介
当研究所理事長 関西大学名誉教授
Profile:一般社団法人ブランド戦略経営研究所理事長。関西大学名誉教授。京都大学博士(経済学)。『ブランド・エクイティ戦略』(共訳著、ダイヤモンド社)、『日本型ブランド優位戦略』(共著、ダイヤモンド社)、『よくわかる現代マーケティング』(共編著、ミネルヴァ書房)、『インターナルブランディング』(共著、中央経済社)、『地域創生と観光』(共編著、千倉書房)などブランド・マーケティング研究の第一人者。日本商業学会元会長。
15:15~16:05
第1講「産業用ロボットとAI・IoTを活用したものづくり設備で世界と戦う!」(50分)

講師: 芦谷 直人(あしたに なおし)氏
智頭電機株式会社 代表取締役社長
Profile:1994年に日本大学大学院理工学専攻を卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。半導体開発部門にて携帯電話用LSIの設計に従事、その後営業部門でDVDなど光ディスク用のLSIの拡販を担当する。2005年に家業である智頭電機株式会社に戻り、管理部長時代は社内の業務管理システムの構築、専務時代は、中国、タイでのFA(ファクトリーオートメーション)を行う法人の立上げ、ロボットのSI(システムインテグレーション)を行う部門の立上げ等を行い、2012年より現職。
16:05~16:55
第2講「愛される会社、ブランドをつくろう:創業100年老舗石鹸メーカーが取り組むファンづくり」(50分)

講師:木村 祥一郎氏
木村石鹸工業株式会社  代表取締役社長
Profile:1972年生まれ。1995年大学時代の仲間数名とITベンチャー企業を起ち上げる。以来18年間、商品開発やマーケティングなどを担当。2013年6月家業である木村石鹸工業株式会社へ。2016年9月、4代目社長に就任。石鹸を現代的にデザインした自社ブランド商品を展開。OEM中心の事業モデルから、自社ブランド事業への転換を図る。
16:55~17:05
休憩/セッティング (10分)
17:05~18:25
パネルディスカッション・Q&A (80分)
パネリスト:芦谷 直人氏(智頭電機株式会社 代表取締役社長)
木村 祥一郎氏(木村石鹸工業株式会社  代表取締役社長)
亀井 克之氏(関西大学経済・政治研究所「関西ファミリービジネスのBCMと東アジア戦略研究班」主幹、社会安全学部教授、日本リスクマネジメント学会理事長)
コーディネーター:陶山計介(当研究所理事長)
18:25~18:30
閉会の挨拶
松下 正
当研究所理事、事務局次長(弁理士、古谷国際特許事務所)
会場:関西大学 梅田キャンパス 7階701
〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-5
http://www.kansai-u.ac.jp/umeda/access/
2023/10/16

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